裾野市梅の里に行ってきました。

お出かけ情報

 コロナ禍で旅行に行けず、ストレスを貯めている方も多いことでしょう。ワシの妻もその一人。そんな訳で、ここ1年ほどは、日帰りのドライブ&ウォーキングが定番になっています。前回は、昨年11.14大柳川渓谷編でしたが、実は、あれ以降も、「御殿場・時之栖のイルミネーション」「沼津市愛鷹運動公園周辺」「富士箱根伊豆国立公園・太郎杉歩道」「西伊豆井田海岸」「伊豆の国市・日守山公園」など、ちょこちょこ出歩いてはいたのですが、ブログへの書き込みをサボってました(反省)。

菜の花畑はありませんでしたが、咲き乱れる梅を満喫!

妻が期待していたのは、「富士山すそのパノラマロード菜の花&桜まつり」だったのですが、こちらもコロナのせいで中止になっていました。

しかし、ふと見渡せば、「梅の里」が満開ではありませんか!しかも、結構広い!エリア内は、クロスカントリーコースにもなっているようで、歩き心地も大変良好でした。有名な梅園は、出店から漂う美味しそうな匂いの方が強かったりしますが、ここは何もないので、立ち入った瞬間ほのかな花の香りがしました。手前と奥の2箇所に、合わせて20台程度止められそうな無料駐車場があり、車はそこそこ停まっていましたが、コース内を歩く間、視界に人が入ることはほとんどないというほど、空いていました。

梅以外にも、春を満喫!野草の宝庫でした!

 若い頃、山間の小さな学校に勤めていて、総合的な学習の時間に「自然環境」「野草」「野鳥」「野生動物」などをテーマとする子らとフィールドワークや調べ学習にのめり込んだことがあります。以来、身近な自然観察は、ワシの小さな趣味の一つとなりました。

ですから、今回も梅に心を奪われまくっていた妻とは違い、ワシの注意は、足元の野草や遠くの野鳥にも向けられていました。するとどうでしょう!その豊かなこと!

あっ、そうそう。下のギャラリーにある、野草のほとんどは、梅の里の中というより、菜の花畑の予定地周辺です。

 

豊かな自然の象徴

 「学区の自然は豊かなのか?」というテーマで追究活動をしていたとき、専門家に“環境指標生物”というものを教わりました。“豊かな自然の中でしか生きられない動植物”、言い換えれば“これが生息していれば、そこが自然豊かであると証明できる動植物”という、分かりやすくて頼もしい“生きた証拠”なのです。虫で言えば、「ジョロウグモ」「ホタル」「オニヤンマ」などですが、今回は植物を2つ見つけました。

<ニホンタンポポ>

タンポポには、セイヨウタンポポニホンタンポポがあり、普段そこら辺で見られるのは、ほとんどが前者です。その名の通り、海外からやってきた外人タンポポさんは、自家受粉もできて種も多いという強みを生かして、今ではほぼ日本中に勢力を広げています。一方、虫さんの手助けによる他家受粉しかできず、種そのものも少ないという、日本古来の大変奥ゆかしいニホンタンポポさんは、滅多にお目にかかれないレアな存在になってしまっているのでした。

もちろんワシは、30年前にも、担当した子供らと一緒に、ニホンタンポポを必死に探しました。見分け方は簡単。花の下にある萼(がく)のような部分=「ソウホウ」の先が上を向いているか、そり返って下を向いているかです。しかし、(結構田舎だからきっとある!)と思っていた学区で、それを見つけることはとうとうできませんでした。以来、ワシはタンポポをみるたびに花をひっくり返して確かめるようになりました。これまで、ニホンタンポポに出会えたのは4〜5回。全て、かなりの山奥でした。

今回は、車の走る道路わきと、海の里内の2箇所。ポツンと咲く花の下を覗き込んで、ツンツンと上を向くソウホウを確認した時に、「おお!」と歓喜の声をもらしたのは言うまでもありません。

<ウメノキゴケ>

この植物(地衣類)も、代表的な環境指標生物です。車の排気ガスなどに含まれる二酸化硫黄の濃度が0.02ppmを超えた環境では、生息できないからです。国内では、廃ガス規制の成果で、結構普通に見られるようになったそうですが、これほど元気なものがそこら中に生えまくっているのを見ると、なんだか嬉しくなってしまいます。

 

まさに穴場! 行く価値ありです!

周りには、まだ蕾も膨らんでいない桜の木もたくさんありましたから、これが咲き始めたらもっと人が集まるのではないかと思います。3連休の中日に、これだけゆったりと、これだけたっぷりと春を満喫できるこの場所は、本当にお勧めです!

 

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