ワシ流、大掃除(キッチン編)

SDGs

 冬休みに入ると、妻が大掃除計画を立てます。いつものように、ワシのすることはただ一つ。。。妻に従うことなのであります。息子らが家にいた頃は、部下として使うこともできたのですが、今はそれもあてにできません。もちろん、妻もそれを考慮して計画して下さるのですが、年末年始はやはり、賑やかだった昔を思い出してしまいます。

 果たして、本日の指令は、レンジフード掃除とやかん磨き、そしてトースター掃除でした。今回は、買ったばかりで勝手のわからない①トースター。比較的楽そうな②やかん、③レンジフードの順に片付けることにしました。

分解掃除ができそうもないトースター

 このトースターは、今年購入したものなので、本格的な掃除は今回が初めて。パンを焼く部分の下には、取り外してパンクズを捨てることのできる受け皿があるのですが、やはり内側の底の方にこびりついた汚れが気になります。そこで、以前使っていたオーブントースターのように分解してみようと、一度全てのネジを外して底の部分を少し外してみました。ところが、回路周りの構造や、”はめ殺し”のようなパーツから見て、分解や組み直しを全く想定していないことが判明し、断念するしかなさそうでした。(昔のものは、分解掃除や部分的な修繕が可能なものが多かったですよね・・・。「不具合が起きたら買い替え」みたいな、「大量生産・大量消費」の文化は嫌いです・・・。)

 さて、気を取り直し、改めて覗き込んで見ると、筆のようなものがあれば、ある程度は掃除ができそうです。早速、息子どものガラクタボックスをあさって適当な筆を発見し、根気よく汚れを払い落としました。まぁ、トースターですから、ほとんどは焦げたパン粉です。本体をいい感じに傾け、トントンと軽く刺激を与えながら、筆で掃き掃除をしてやれば、パラパラと簡単に落ちてくれます。分解実験から40分弱で、完了しました。次回からは、15分くらいでできそうです。

やかん磨きは、触覚と聴覚が大切

 やかんでも、窓でも、風呂でも、ワシは磨き掃除が結構好きです。なぜなら、達成感がたまらんから!中学生の頃から、学校の掃除では窓拭きが一番好きで、「ガラスがないみたい!」と言われるのが快感でした。今でも、学校の大掃除では、教室の窓を1枚だけ手本として磨いて見せ「これ以上美しくできるならやってみい!」と言ってやります。すると、必ずムキになって頑張る子が出てくるのですが、負けたことはありません。(えっへん!)

 さて、このように磨き掃除愛好歴40年?のワシが辿り着いた極意は、「道具・洗剤・力をできるだけ抑えて作業すること」にあります。今回も、スチールウール1/4と全体に1度だけうっすらかけたクリームクレンザーだけを使った15分ほどで、ここまで磨き上げました。あぁ、達成感❤️

<下洗い>

 まずは、水道水(冬ならお湯)をかけながら、スチールウールだけで全体を軽ーく擦ります。表面の油や汚れを落とすことが目的ですが、全体の汚れ具合(重点ポイント)をリサーチしておくのもお忘れなく。

 コツは、「添えただけの指先の感覚で表面の状態を探ること」です。決して力を込めず、舐め回すようにクルクルと水の当たっているあたりを擦っていると、油膜のあるところでは、ベタついて回転が鈍るのが分かります。しかし、そこで慌てて力を込める必要はありません。他の場所と同じ程度に抵抗がなくなるまで、その場所をなで続けていれば良いのです。もちろん、揚げ物料理の多いコンロで何年も使っていたギトギトのやかんは別ですが、上の写真程度のものならば、数秒間クルクルしている内に必ず、動きが軽くなるはずです。こうして、全体のぬめり感・・・・が解消されたら、下洗いの完了というわけです。今回は3〜4分でした。

<本磨き>

 クレンザーをうっすらと全体にかけたら、いよいよ本磨きです。若い頃は、ここで満身の力を込めて擦っていましたが、30代後半あたりになってようやく、それはよろしくないということに気づきました。いや、綺麗にならないというわけではないのですが、効率が悪すぎるのです。

 下洗いの時よりも、しっかりとスチールウールをつまみ、指先に力を入れて擦るのですが、多少力が入っていて、”クレンザーあり、かけ水なし”というだけで、基本的には同じ動きをしているだけです(下洗いの力が10の内の2なら、ここでは5くらい)。すなわち、ロボットアームのように、決まった半径のクルクル磨きを一定のスピードで移動させていくのです。汚れていなければどんどん移動し、汚れていれば落ちるまでそこに留まってクルクルを続ける。。。それだけです。

 ただし、汚れ具合の確認方法、言い換えれば、汚れを感知するセンサーは、多少変わります。というのも、優しく添えていただけの下洗いの時とは違って、ギュッと握った指先では、繊細な変化はわからないからです。その逆に、下洗いの時よりもはっきり感じることができるもの、それが音です焦げ付き汚れがあれば、シャッシャッ(またはシャーシャー)といった擦過さっか音がし、それが落ちるとスースーになるというわけです。また、触覚も全く使わないわけではありません。慣れれば、擦過音がする部分を擦る時に、指(というより手?)にザラザラ感・引っ掛かり感を感じることができるようになります。これらを頼りに目を凝らせば、それと分かる焦げ付き汚れを目視することもできます。特に、力を入れずとも、クルクルしている内に、それがなくなっていく様子は、楽しいものです。

<ゴシゴシ磨き>

 こうして、音・触覚・視覚を研ぎ澄ませながら、一定の力とスピードでクルクル磨きを続けていると、数回擦っただけでは変化の感じられない汚れに当たることがありますクルクル磨きから、ゴシゴシ磨きにチェンジするのは、ここです。これまで、セーブしていた力を一気に放出し、一点集中で「うぉ〜!」と擦りましょう!こういうときは、聴覚よりも触覚と視覚が活躍します。短期集中・一点突破でやっつけるのです!そして、そいつが消えたらまた、のほほんクルクル運動に戻ります。

 『スチールウールでは、傷が目立って輝きが鈍る』と思う方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。ポイントは、少ないスチールウールを根気よく使っている点にあります。焦付きや錆汚れの硬度は、繊維状の鉄とそんなに変わらない(と思う)ので、スチールウールもどんどん削られ、小さくなっていきます。しかし、これは同時に、スチールウールの目がどんどん細かくなっていることにもなるのです。慣れや感に寄るとことも大きいのですが、今回の汚れに対してワシが用意したスチールウールの大きさは、最後には「仕上げ磨き」をするのにちょうど良い細かさに育って?いたからこそ、いい感じにピカピカになっておるのです。

レンジフード掃除の強い味方は、洗濯用粉石鹸!?

 レンジフードの掃除だけは、子供が生まれる前からずっと、100%ワシの仕事でした。息子が頼れる年齢になっても、これだけは、手伝わせることすらしなかったのは、工程が複雑で説明しにくかったことや、場所が狭くて一人の方がやりやすかったこともありますが、一番は、ワシのこだわりのせいだと思います。数年前にこのフードになる前は、ファンの下全面が、穴のたくさん開いたプレートでカバーされていたタイプだったので、今よりもずっと大変で、半年に1度の2時間仕事でしたが、息子に任せようとは思いませんでした。

 ワシにこだわりを抱かせた1番の理由であり、ワシ流の要たる洗剤。それが、無添加・天然油脂由来の洗濯石鹸「そよ風」です。

  メーカー(ミヨシ)のこだわりである”人にも地球にも優しい”という点も素晴らしいのですが、惚れ込んだ一番の理由はなんといっても、油汚れがスッキリ落ちるという1点です!こいつとの出会いは、かれこれ30年近く前になるでしょうか。妻が、ママ友から聞いて買ってきたのが最初です。我が家では、洗濯には使わず、もっぱらワシのレンジ磨き専用ですから、その時に買った2.4kgは、まだ半分ほど残っています。(なんというコスパの高さ!)それでは、使い方と効果をご紹介しましょう。

<準備>

 用意するものは以下の通り。

  • 下に敷く新聞紙
  • そよ風(洗剤)
  • 洗剤を練るための容器&かき混ぜるもの
  • 洗剤を解くためのお湯
  • ボロ布(数枚)

 用意ができたら、コンロを新聞紙でカバーし、上の写真のようにパーツを全て取り外します。この時、手がベタつくのを避けるために、ボロ布などを使って直接触れないようにしましょう。

<下拭き>

 やかんの「下洗い」と同じです。ぬるま湯で湿らせたボロ布を使って、表面の汚れを軽く拭き取ります。無理にぬめりを拭きさろうとする必要はありません。手触りで、汚れ具合(油の付着具合)を確かめながら、ささっと一通り拭きます。外したパーツは、後で洗うので、シンクタンクに放置です。

<洗剤づくり>

 いよいよ、「そよ風」の登場です。容器に付属の軽量スプーン1杯程度を入れ、お湯を入れてグルグルと溶かします。

 いつものように、プラ容器をリサイクルしていますが、薄すぎるいちごパックのようなものに、熱湯を注ぐと、変形することがあるので注意が必要です。「少し注いでは、練る」を繰り返すのですが、一番最初だけは熱湯は避けたほうが良いと思います。

 膨張とゲル化が激しく、注いでかき混ぜる度に、膨らんで透明感が出てきます。上の写真はまだかなり白っぽいので、溶け残りがある証拠です。様子を見ながら、あんかけのあん状になったら完成です。付属の計量スプーン1杯で、全てをツルツルにすることができるから驚きです。

<洗剤の塗り付け>

 聡明な読者さんは、もうお分かりと思いますが、このトロトロこそが、洗浄力に勝るとも劣らぬもう一つのメリット。そう、トロトロだからどこにでも塗りつけることができるのです!ワシの場合は、妻が用意してくれたアンダーシャツ由来の小さなボロ布をとっぷりと浸し、それを使ってペンキ塗りや、のりづけのように、あらゆる所に塗りまくります。

 まるで、泥パック。力もコツもいりません。とにかく、隙間なく塗りたくるだけです。注意点があるとすれば、垂れてきた洗剤で頭や肌を汚さないようにすることくらいです。下向きの平面によほど塗りすぎたりしなければ、そうそう垂れ落ちてくることはないのですが、油汚れがひどい箇所では、塗った途端に分解?をし始め、トロミが弱まって垂れてくることがあります奥の方から塗り始めて、手前を最後にすれば、頭のてっぺんにポタリという被害は避けられると思います。

<拭き取り>

 塗り終わった時点で、「油落とし」はすでにほぼ完了しています。あとは、少し大きめの布を湿らせて、丁寧に拭き取れば終了なのです。塗り付けの時よりも厚手のタオル地などがおすすめです。夫婦二人の生活では、揚げ物などをほとんどしなくなった為、今回も古タオル半分だけ(すすぎなし)で全てを拭き取ることができました。乾いたら、ぜひ触ってみてください!サラサラです!

<パーツ洗い>

 プラ容器には、まだ半分程度のトロトロ洗剤が残っていますから、それを使ってシンクタンクに放置しあった部品の油を全て落とすことができます。手順は、フードと同様に「下洗い」→「塗りたくり」→「軽く擦りながらの洗い流し」です(「拭く」のではなく「流す」になっただけですね)。

 ただ、一つ厄介なのは、円筒状のファンです。幅2センチほどの板が、約1センチ間隔で斜めにずらりと並んでいますから、洗剤を行き渡らせることも、擦ることも困難です。結局、薄手のボロ布をまとわせた指を内側から順番に滑り込ませながら洗い落とすしかないのですが、慣れない内は、よく指を痛めていました。シンクタンクにぬるま湯を貯めて、お風呂のようにして作業したこともありますが、白濁したお湯の中では、汚れの落ち具合が見えないので効率が悪いと感じ、今はやっていません。(後の、シンク洗いも大変なのです。。。)

 ふぅ、、、お、終わったー!、、、って、これは、レンジフード掃除のことではなく、このブログの書き込みのことです。フード掃除にかかった時間は、ジャスト1時間。いつものルーティン通りに終了できたので、疲労感もたいしてありません。午後までかかると覚悟していた仕事が、昼食準備までに終わらせることができたので、この後作った「肉にゅうめん」(うどんがなかったので讃岐そうめんを使った)がうまかったこと!

 さっ、明日は、お義父さんに依頼された障子の張り替えです。こちらは数年ぶりなので、どうなることやら。。。ブログ書く元気残っているかなぁ。。。

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