久しぶりの投稿になってしまいました。ワシの勤める学校は前後期制ではなく、3学期制なので、通知表作成などの学期末処理で忙しかったのが一番理由ですが、もう一つの理由が、”暑中お見舞いをiPadで作ってから、その報告をしようと思っていたら、予想以上に時間がかかった!”であります。
子供向けの年賀状や、暑中見舞いは、”色鉛筆やクレヨンでイラストを描いて、それをパソコンに取り込んで仕上げる”という手法を用いていたのですが、今回は、せっかく使い方に慣れてきたアイビスペイントをフル活用して作ってみよう!と考えたわけです。
とりあえず、できた作品がこれ。
通算で、5時間くらいかかったかなぁ?お仕事がいただけるレベルには、程遠いですが、”未経験おやじの挑戦記録”もしくは、”素人目線のハウツーもの”として楽しんでくれる方がいれば幸いです。。。いつものように、アプリの詳しい使い方については、大変わかりやすい動画やサイトが他にたくさんあるので、ここでは大雑把な手順のみとします。
1.短冊部分の制作過程
まずは普通に縦長の短冊(平面)を描き、それを変形させているだけです。ここまでは、数十分でできます。とはいえ、「レイヤー」「線画」「塗りつぶし」といった、お絵かきアプリの基本知識や経験があってのこそのこと。ゼロスタートなら、1時間以上かかるでしょう。
元の真四角短冊にも、下から①枠 ②和柄(朝顔) ③青い塗りつぶし ④文字、といった4つのレイヤーが重なっています。今回初だったのが、「素材」の中から「和風柄」しかも「浴衣柄」をチョイスし、さらに「フィルター」機能でぼかしたこと。あと「クリッピング」という機能で、下のレイヤーある枠からはみ出ないように色塗りや貼り付けを行なったことです。(これ便利!)
「輪投げ選択」したパーツをグニャグニャと変形させる「メッシュ変形」は、LINEスタンプの文字部分の加工で何度か使ったことがありました。しかし、縦横の分割数を増やして細かく変形させることで、ここまで理想通りの局面が描けるとは驚きでした。
アイビスペイントは、制作の過程を勝手に動画として保存してくれます。上の動画は、その一部ですが、変形する作業部分は記録されないようです。あっ、そうそう、言い忘れてました。「テキスト」機能で入力した文字は、そのままでは変形できないので、レイヤーごと画像化してしまいます。これを「ラスタライズ」と言います。
ちなみに、バックは、朝顔の上に青いスプレーを重ねているように見えますが、実は、真っ青のレイヤーの上に朝顔レイヤーを重ねた状態で、上の朝顔レイヤーを消しゴムで消してるんですよ。境目の部分は、消しゴムのタッチをスプレーにしてます。「職人技!」と言いたいところですが、「定規」機能を使って水平にしかカーソルが動かないようにしてしまえば、誰がやっても失敗しないのですよ。。。
最後に出てきた、鉛筆がきのラフスケッチは、いつも構図のバランスをとるために一番最初に描いているレイヤーです。パーツを配置する時になると下に半透明状態で表示させ、ある程度バランスが確定してくると、レイヤーごと捨ててしまいます。
2.体に張り付いた人物部分の制作
基本的には、短冊部分と同じです。動画前半で上部が黒いのは、実際はそこに以前試作してあったリアルなワシの絵をコピペし、お手本としていたからです。(まだ、ちょっとリアル顔出しには抵抗があるので。。。)
手描きよりも線がきれいなのは、もちろんアプリの力(「手振れ補正」)です。輪郭のくっきりした絵が好きなワシは、大体補正の度合いをマックス設定で描きます。
目でも手でも、左右対称のパーツは、[コピペ→反転(別レイヤー)→移動]という作業で誰でも上手に描けます。
背景だって、アプリ内の無料画像です。ちょっと動画を見るのを我慢すれば、ほとんど無料。すごいなぁ。
このパーツは、イラストを描いているので、ちょっと時間がかかりました。でも、自分の顔は学級通信などでよく描いているから、全部で1時間くらいだったと思います。
3.風鈴部分の制作過程
一番苦労したパーツです。風鈴の外枠は、「定規」機能を使ってすぐ描けますが、問題は”透明感の出し方”です。いろんなハウツーサイトを見まくり、トライ&エラーを繰り返した結果、以下の手順に落ち着きました。
①下塗り(水色のベタぬり)
②背景の画像(複製したもの)を①にクリッピングしてはめ込む。
③「フィルター」>「変形」>「球レンズ」を使って、いい感じに歪ませる。
④背景との境を出し、ガラスの球体っぽくするために、ハイライト(白)を入れる。
⑤穴の部分に暗めの青を透過させて重ねたり、影を入れたりする。
4.その他
短冊につながるガラス管は、「定規」機能で一方向にしか塗れない環境を作れば、割と簡単にできちゃいます。
紐は、前回、火起こし機のイラストを描いたときに見つけた「四つ編み」というブラシを元にして描いています。ブラシの種類は本当にたくさんあって、創作意欲を掻き立てられます。
色鉛筆や、クレヨンを使った手描きも大好きですが、今回の挑戦は、自分の表現力の幅を大きく広げてくれたと感じています。もちろん、出来は100点に程遠いものなので、まだまだ精進が必要ですが、アイビスペイントの操作スキルは随分上がったと思います。
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