iMacと仲良くなるぞ!

ICT

 iMacが我が家にやってきて2週間ほど経ちました。毎日触っていますが、Windows歴30年以上になるワシにとっては、使い勝手の違いに戸惑うことがとても多いのが現実です。でも楽しい!「”分からない”って楽しいことなんだよ!」と、授業でよく話しますが、分からないからこそ”分かる喜び”が、”できない”からこそ”できる喜び”があるのだと、再確認しています。

真っ先に感じるWinマシンとの違い

  1. 「スタートボタン」がない?
  2. 「ファイル・エクスプローラ」は?
  3. アプリの終了ボタンや最大・最小化ボタンが左上の信号機?
  4. は…早い!
  5. シンプル!スマート!そして静か!

 今は「ウィンドウズボタン」でしたっけ?Winマシンは、これか「ファイル・エクスプローラー」(下にあるフォルダのアイコン)から始めるのが、ほとんどだと思いますが、これがない。。。いやぁ、のっけから固まってしまいましたよ。上のデスクトップ画像で下に並んでいるのが、”Doc(ドック)”と呼ばれる、アプリケーション・アイコンの常駐場所で、iPadやiPhoneのトップ画面を一つ分に縮めた感じです。右の方には、最近使ったアプリがあるし、上手にカスタマイズすれば、毎回たくさんのアプリから探したり、デスクトップをアイコンだらけにすることもないので、スッキリしてます

 また、ワシは妻にねだってMagictrac PadとMagic Mouseの両方をつけているのですが、慣れると実に快適です。(パッド上を2本指で横にスワイプすると、開いているアプリが入れ替わったり、4本指でパッド面を集めるようにすると、iPadのように全てのアプリのアイコンが現れたり…

 しかも、これら全てがコードレスなので、見た目にもスマートです。あ、そうそう。スマートと言えば、どんなファイルもAirDlopで、iPhoneやiPadに飛ばせるというのも、スーパー・スマートで便利です。

 キー配列の違いには、まだ慣れませんが、ちっちゃいキーボードは、思ったほど使いづらさがないので驚きました。

Logic Proを使ってみた!

 今勤務している学校では、9月末の運動会に向けた取り組みがすでに始まっています。そして、次の休み明けに、役員の子らが、勢い付けに戦隊ヒーローをパロったパフォーマンスを計画しているというので、「ほんじゃ、登場用のBGMつくろっか?」と言ってしまいました。

 思いつくと、後先考えずに行動し、悶え苦しむのはいつものことですが、今回は、「フリーランスで働く道を模索する」とか、「iMacを早く使いこなせるようになる」という、個人的な野望も念頭に置いたWin/Winな決断です。

 実は、iOSに漏れなく着いている音楽作製アプリ「GarageBand」は、昨年度から授業での活用を始めていて、つい先日も自分のスキルアップも兼ねて、児童会行事用のファンファーレをつくったばかりでした。だから、今回もこっちのアプリで限界にチャレンジするつもりでした。しかし、iMacのGarageBandで少しつくってから、iPadに飛ばして開こうとしたら、パソコンアプリ用のデータになってしまうため、無理だということがわかりました。そこで、「そんなら、思い切って、もうちょっとハイレベルなLogic Proでつくってやろうじゃないの!」と思い立ったというわけです。

 

 インターフェイスは、GarageBandとそっくりなので、入りやすかったです。また、ワシは、ピアノが苦手な音楽教師として、DTM(Desc Top Music)の経験が豊富だった(自慢にならない…)ので、ググったり,YouTubeのハウツー動画を見たりすれば、なんとか操作することができました。

Dawソフトにも垣間見える画期的なApple的なコンセプト

 パソコンによる音楽制作全般をDTM(ローランドが使い始めた言葉で、グローバルな用語ではないと思う)と言い、アプリそのものはDAW (Disital Audio Workstation)と言います。ワシが最初にDTMと出会ったのは、1995年くらいで、Kawaiの「音楽帳」スズキ教育ソフトの「CubeMusic」でした。「楽器がで苦手でも子供が音で試行錯誤する」とか「読譜や記譜への敷居を低くする」目的で研究していたのですから、こっち方面のソフトになるのは必然ですよね。

 ただ、行事などで使う音楽コンテンツづくりは、オールインワン・シンセサイザーを使うことが多かったので、学校のインフラ整備が期待できないと分かってからは、自分用にフリーソフトの「Muse Score」を使うことが中心となりました。余談ですが、このソフトは子供向けのインターフェイスこそありませんが、フリーとは思えないほどよくできています。何年か前に、学校の児童用パソコンにインストールすることを申し出ましたが、「フリーソフトは信用できない」の一点張りで、未だに許可がおりません。(あぁ、もったいない💢)

  コホン。。。本題に戻りましょう。というわけで、DTMやDAWソフトにはある程度の知識と経験のあるワシですが、GarageBandやLogicProは、やはり一味違います。一言で言えば、「詳しい作曲理論なんてなくても、感覚的にカッコいい音楽ができるための工夫に満ちている」と感じました。

ドラムの音を打ち込むのではなく、ドラマーを選ぶ?

 例えば、代表的なのがドラムパートのつくり方。このパートは、ただでさえ数多くの太鼓やシンバルがあり、それらを絶妙に組み合わせなくてはならないので、ドラム経験がある人でさえ、マウスやキーボードを使った打ち込みをするのは容易ではないのです。ところがAppleさんは、この打ち込みを”一つ一つするのではなく、いい感じのドラマーを選んで叩かせる”という、大胆な発想を用いているのです。

 上の画像の一番右にあるのがそれです。左の「ソフトウェア音源」から、ドラムの種類を選んで、打ち込むこともできますが、初心者なら断然「Drummer」さんに頼る方が簡単だし、しかもカッコいい!叩き方や、サウンドのカスタマイズもバリエーション豊かで、好きな人はこれを選ぶだけであっという間に1日が過ぎてしまうでしょう。

キーボードを鍵盤として使う?

 本格的にDTMをする人は、Midiキーボードという入力用の電子鍵盤を使い、ワシも使っていたことがあります。しかし、LogicProでは、2つ上の画像にあるように、パソコンのキーボードの一部分を鍵盤に見立てて入力することができます。(「ミュージックタイピング」)これに近い入力方法をするソフトは他にもありますが、ワシの知る限りこれほど使いやすいものはないと思います。

 他にも、音楽づくりというヤツは、たった一つの音でさえも「大きさ」「高さ」「長さ」「音色」「響き」…など、こだわり出したらきりがないほど、設定すべき項目は存在するのですが、LogicProは、感覚的に「こんな感じで…」と選ぶことができる、お助け機能(「プラグイン」)が豊富に用意されています。

 これが、ワシが1日半悪戦苦闘してつくった、ヒーロー登場用のBGMです。すっごく簡単なメロディーだし、納得いかない部分もたっくさんあるのですが、慣れないiMacで初めてのアプリにしては、すんなりできた方だと思います。

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