中学生の時、まいぎり式の火起こしに出会ってから10以上は作ってきたと思います。(詳しくは、前回「ワシ流 野外活動」参照)今回は、自分なりに試行錯誤してきた知恵と経験をシェアします。
パーツと材料
なにせ自己流ですから正式な呼び方はわかりませんが、この火起こし器は、基本的に「主軸」「はずみ車」「横棒」「ひも」の4パーツからできています。詳しい作り方については、分かりやすいサイトや動画が数多く存在するので、ここでは省きますが、”小学生用の火起こし器を手作りする”という観点で、ポイントを挙げておきます。
- 主軸は直径15~18ミリ、先端が交換できないタイプなら、長め(50センチくらい)がおすすめ。ホームセンターで売っているまっすぐな丸棒なら何でもよいが、選べるなら硬い木の方が長持ちする。
- はずみ車(板や棒でも可)の穴をあけるのが最も大変。主軸と同じかやや細いドリルが垂直に下りてくる工具があると非常に速い(材料を買ったホームセンターで開けるとよい)
- 横棒(実際は板)は、2人で力を合わせることを考慮して長めの50センチくらい。
- ひものポイントは、切れない・硬すぎない・伸びない・摩擦に強い(ワシは綿100%)
その他の道具
①火切り板
軽くて柔らかい木の方が、切れ込みも入れやすく、粉もよく出る。
②脱脂綿
火種を長持ちさせつつ、移動するのに便利なので、切れ込みの下に敷いておく。
(乾燥させたヨモギの葉をよく揉んだものも、お灸のもぐさのように火種を長持ちさせる)
③火口(ほくち)
シュロの毛、鉛筆削り器の削りカス、ほぐした麻紐など
④手袋
軍手はもちろんゴムなし。火口を持つには耐熱性のキャンプグローブが安心
⑤小刀・のこぎり
火切り板の新しい切れ込みを使う際、主軸の先端を受け止める浅い穴をあける。
⑥燃えカス入れ
汚れてもよいバケツや業務用缶詰の空き缶など
次回は、今年作った3つの火起こし器の画像を添えて、“制作実践編”です。
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