多くの学校で小5の一大行事となっている野外教室。ワシの小学校時代は「自然教室」だったけど、現在働いている地区では「野外教室」と呼ばれている。でも、中学校では「自然教室」。。。どうでもいっか。今まさに学級担任として取り組んでいる野外教室に触れ、自分の知識や経験をシェアする目的で書きはじめたブログですが、自身の野外活動との関係について紹介しただけで、かなりの量になってしまいました。教諭としての、野外(自然)教室ノウハウを早く知りたい方は、この後アップする予定の「ワシ流、野外教室」から読むことをお勧めします。(._.)ペコリ
ワシと野外活動の遍歴
5年生ばっかりの教員生活
ワシは、8年間の担任外を除けば、過去20回の担任経験のなかで、5年生が9回(内2回は複式だけど)で最も多い。必然、野外教室の経験も多く、思い入れも大きい。今年4・5年生の複式担任になると決まったときは、昨年の修学旅行中止の悔しさも加わって、真っ先に思ったのが、(野外教室できるかなぁ)であった。(あらら…気合が入ってるせいか、文が常態になってるな…ご容赦あれ)
中学で体験した”まい切り式の火起こし”
さらに、根底を探れば、ワシの野外活動好きは、中学時代からこつこつと蓄積されていた。スタートは、中2の自然教室で取り組まされた、”火起こし体験”だ。1学年9クラスの大きな学校で、当時のことだから、かなり個性的な先生がゴロゴロいたが、幸いワシの学年には、熱い教師が多かった。その2年部が仕掛けた”まい切り式の火起こし器を自作して火をおこす”という課題が、文字どおりワシを含む、やるき満々中坊たちに火をつけたのだ。誰よりも夢中になり、誰よりもうまく火をおこすことができるようになったワシが、教諭として自分の教え子にこの仕掛けをぶつけたのは、年号が二つ変わった平成10年。16年後のことだった。先ほど『取り組まされた』と表現したことを撤回させていただく。当時、坊主頭の暑苦しい中坊にとって、この体験はまさに“自分ごと”であり、夢中になって取り組んだ学校行事だったのである。(T学年主任をはじめとする、先生方!ありがとうございました!)
高校・大学時代の社会教育経験
高校から大学時代に、夢中になって関わっていた「おやこ劇場・子ども劇場」なる社会教育活動も、わしの野外活動好きに拍車をかけた貴重な場でした。特に、キャンプ活動は、「非日常の高揚感の中で引き出される個々の新しい可能性」「歌や踊りを通して解放感や所属(一体感)感を味わう楽しさ」「同じフィールドで活動する様々な仲間との交流の意義や価値」など、野外活動の可能性をたくさん教えてくれました。(あれ、感謝の念でいつまにか敬体になってる…えへへ(〃´∪`〃)ゞお許しを)ワシの指導するキャンプファイヤーの盛り上がりは、一重に”劇場っ子魂”が支えてくれていると言っても過言ではありません。ここで使われていた(今もあるのかなぁ?)歌集「青春」は、今でもワシの必携ツールです。
教育手法としてのアウトドアアクティビティーとの出会い
中学校に勤務していた頃、自然教室が県の野外教育施設を利用することになっており、その施設の方針で、利用団体の指導者による泊りの講習会に参加することになりました。いやぁ、これがまた楽しかったこと!施設の職員は、県の社会教育主事だったはず(もちろん当時はそんなこと気にしてませんでした)ですが、自ら”キャンプネーム”なる愛称で名乗り、大変フレンドリーでしたし、子供会連合会のおじさんたちとか、院内研修を計画している看護師グループの皆さんと一緒に初めて経験した「イニシアチブゲーム」や「グループエンカウンター」、「ネイチャーゲーム」などのアクティビティーは、おやこ劇場とはまた違う意味で、ワシの教員魂を大いに奮い立たせたのでした。その都度、より高い「楽しさ」「達成感」「一体感」を求めて、悪戦苦闘しながら活動していた泥臭さい充実感とは違う良さ。すなわち、”洗練され、高い効率性や再生性を追求した教育メソッド”に触れた、教育のプロとしての感動でした。
青少年団体指導者認定事業の経験
前述の利用団体指導者講習会は、県教育委員会主催の「青少年団体指導者級別認定事業」を兼ねており、終了と同時に「初級」と認定されました。そして、しばらくすると自宅に「中級認定講習会」のお知らせが届いたのです。1年を通じて3回計画されている、2泊3日の研修会(県内各所にある県立の野外活動施設で休日に実施)と、地域における実践報告の提出が必要なハードメニューでしたが、迷わず申請しました。その内容も、期待通り充実しており、アクティビティーの体験研修以外にも、救急救命研修や、実体験豊富な講師による講演会などなど、興味深くためになるものばかりでした。また、集まった仲間は、年齢も活動母体も異なる多種多様な面々で、職員室とはまた違ったエネルギーをたくさんもらうことができました。翌年の「上級認定講習会」にも、しっぽを振って申し込んだことは言うまでもありません。しかし、講習終了後、上級者認定は受けませんでした。認定証が目的ではなかったからです。そのかわり、教員ではなく一社会人として社会教育に関わりたいと思い、地元の教育委員会女性・青少年課のドアをたたきました。今も”地域のおやじ”として、ボランティアで地元の社会教育にかかわっています。
…とまあ、以上がワシと野外活動の気長な縁であります。社会教育と小中学校の公教育、また、3人息子の父としての教育は、つかず離れず関わり合い、相乗効果をもたらしているわけですが、それはまた別の話とさせていただきます。
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