今回は、5回前の投稿に書いた、英語学習法のうち、ラジオやテレビの活用に関する部分をもう少し詳しく書いてみようと思います。
<ラジオの活用>
現在、出勤時刻は6:30で、学校着が7:20頃。この出勤時間、ラジオを聴くことを長年の習慣としています。聴く番組に若干の変遷はあるものの、基本的にはNHK。特に、英語学習に目覚めた15年ほど前からは、英語学習番組を聴き続けています。6時から15分区切りで「基礎英語1(中1レベル)」「基礎英語2(中2レベル)」「基礎英語3(中3レベル)」「ラジオ英会話」と4本続くというのが、長年のパターンでしたが、今は少し様変わりしています。例えば、この時間帯ではありませんが、昨年度「基礎英語0」という小学生向けの番組(今年からは「小学生の基礎英語」)がはじまりました。小学校の外国語への対応ですね。そして、今年はさらに中学生向けの3番組が、「中学生の基礎英語レベル1」と「中学生の基礎英語レベル2」そして「中高生の基礎英語 in English」に変わり、最後の「中高生…」では大学教授とネイティブ2名がオールイングリッシュでリアル高校生(タレントの福くん)を鍛えるという内容になっています。
話を戻しますが、聞き始めた当初のワシの英語レベルは、たぶん英検準2級くらい&”時間をかけて考えてからなら、こちらから話しかけることはなんとかできる程度の会話力(リアクションは一言で答えるのみ)”だったと思います。このころは、「基礎1」ですら、最初のダイアログを1度で完全に理解することができませんでした。当然「基礎3」や「ラジオ英会話」は、1回目ではほぼお手上げです。
「おや?スキルが上がってる?」と気づいたのは、何年後だったでしょうか?時期は、はっきり覚えていませんが、゛「基礎3」でも最初のダイアログが1度でだいたい理解できるようになってる!?”と意識したときは、ちょっと感動したことを覚えています。通勤時間は、毎日必ずあって、運転中には他にすることがないのですから、最高の学習時間です。そして、英検2級以上へのチャレンジを始めた頃からは、帰宅時刻など、これ以外の番組も意識的に聴くようになりました。数年前にリリースされるようなった「ゴガクル」というNHKの無料アプリも大活躍してもらってます。以下、ワシが聞いている番組を学習者目線で紹介します。
<おすすめのNHK語学習番組>
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/
このページを見てもらえれば、全番組を一覧できます。ショックだったのは、杉田敏先生の「実践ビジネス英語」がなくなっていたことです。。。ともあれ、上の4つ以外にワシが勉強させてもらっている番組を紹介します。
「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」(5分)
CEFR:A1~B1(英検2級くらい)までの英語力で聞き取れる、馴染みやすく楽しい、ショートストーリーをただただ聴く…という番組。全体は5分ですが、始めと終わりにナレーターの関根麻里子さんがリスナー目線でちょこっと話すので、ストーリー自体は4分ほど。曜日ごとにテーマがあり、連続性のあるテーマもありますが、基本的に全てどこからでも単体として聴けるので、スキマ学習には最適です。
すべて理解する必要はありません。内容が何となく分かればいいのです。聴いた分だけ英語耳が育つとワシも実感しています。「これは使える!」と思ったときは、ぜひ聞き逃し配信でシャドウイング(後についてすぐにリピートすること)しながら復習しましょう。
「英会話タイムトライアル」(10分)
2012年から続く番組。はじめて出会った時は、「これは画期的だ!」と感動したものでした。月~金の5日間を1セットとして、一定のテーマに基づいて構成されています。今年の年間テーマは「アメリカ横断旅行」だそうですが、続けて聞いていないと分からなくなることはありません。
月~水の3日間は、「SPR(瞬発力:Shun Patsu Ryokuだそうです)トレーニング」と称する、基本フレーズ練習(1回に10個ほど)で、①First Round(実力テスト)②解答例と練習 ③Round2(再テスト)という流れです。この3回は、いつでもどこからでも聞いて勉強できますね。
木曜は、実践的な会話に参加するためのトレーニングの日で、SPRの復習をしながら、より実践的なトレーニングをします。流れは①Express(SPRの復習) ②Create(基礎フレーズを使って応用文をつくる) ③Reply(実践的な場面を想定して問いかけに答える)です。
そして金曜は1週間の仕上げ。「対話カラオケ」と称する、だいたい9往復の実際にありそうな対話を、歌の上手なネイティブアシスタント、ジェニーさんとします。これも、実力テスト→解答例・練習→再テストといった流れです。ワシは、ちょっと時間のあるときに、ゴガクル(フリーアプリ)を使って、5回分を連続で聞くことが多いです。
「遠山顕の英会話楽習」(15分)
遠山顕(あきら)さんは、2008~2017年まで、前述の「ラジオ英会話」の講師をやっていた方で、相棒のジェフさんやキャロリンさんとの実に楽しげな進行で多くのファンを楽しませてくれていました。今の大西泰斗さんも楽しいのですが、ワシもベテランの余裕を感じるこの3人が大好きだったので、講師が変わったときは少なからずショックを受けたものです。だから、週3(月~水)に縮小されて、このメンバーによる番組が存続していたことを知ったときはうれしかったなぁ。
今調べたところによると、B1~B2を対象にしているということですので、「ラジオ英会話」よりも少しレベルが上ということになりますね。でも、ダイアログとして扱う場面は、大人でも楽しめる日常的なもので、連続性もないので、気が向いた時にいつでも聴けます。
「高校生からはじめる「現代英語」」(15分)
実際に放送された英語ニュースを一つ取り上げ、現代英語の表現を学んだり、それを応用して作文したりする番組です。レベル的にはA2~B1(英検2級)くらいだと思いますが、扱う記事によって難易度が変わるので、資格テストを目指す人向けだと感じています。実際、ワシも英検の勉強をしていた時期には、集中的に聞いていました。内容は、週2回(木・金)を1セットとして一つの記事を扱い、1日目は理解、2日目は応用をねらいとしているので、アプリで2回分を連続で聴くことをおすすめします。
ちなみに、講師の伊藤サムさんは、ジャパンタイムスの編集長や、2009~2017年までEテレで放送していた「ニュースで英会話」の講師をしていた方で、穏やかな口調や表情、聞き取りやすく分かりやすい解説が特徴です。
「ラジオビジネス英語」(15分)「ニュースで英語術」(5分)
この2つは前者がB1~B2、後者がB2~C1レベルなので、日常会話レベルの上を目指す人向けです。ワシも、これらを聴くようになったのは、英検2級をパスし、準1級をめざそうと決めた後です。
スマホアプリの「らじるらじる」や「ゴガクル」を知ってからは、車中でも専らこれを使っています。トンネルや山奥で放送がとぎれることがないからです。また、ちょっと前までは、有線でスマホと車のスピーカーをつないで聞いていましたが、最近はフリーハンズで電話もできる骨伝導ヘッドホンをブルートゥースでつないで使っています。これがまた、非常に使い心地がよく、とても便利なのですが、それはまた別の回で書きますね。
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